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*拡張ツール集 [#aab73bfe]
-VectorWorks 拡張ツール集 は VectorWorks を上位版VectorWorksDX にする為のアドオンソフトです。
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|3Dトラス|

***VectorWorksからPDFファイル取り出し、取り込みについて [#zaa14a1e]

(1) ファイル交換形式としてのPDFファイルについて
異なるCADソフト間でのデータ交換はDXF,DWG形式で行われることが多いですが、文字化け、文字位置ずれ、ハッチングおよび模様取り出し&br;などがで問題を生じることがあり、完全ではありません。対策として専用ビューワーを相手先に用意していただく方法もありますが、一般的ではありません。&br;閲覧と印刷だけに限ればPDF形式が優れており、PDF変換機能が付随しているCADソフトも増えてきています。
Mac OSではOSレベルでPDFファイルをサポートしており拡張ツール集がなくてもPDFファイルを取り出せます。
一方、Windows OSではフリーのPDFソフトまたはAcrobatを使用するか、VWから一旦epsファイルで取り出しイラストレーターで開いてから
PDFファイルへ変換する必要がありました。
拡張ツール集には〔PDF Library SDK機能〕が付属しておりPDFファイルの取り出し、取り込みが出来ます。
PDF Library SDK機能には次の項目が含まれるとのことですが、その一部を確認してみます。
-TrueType,Type1,OpenType各フォントの埋め込み
-PDFファイルの作成
-PDFファイルの結束(ひとつのPDFファイルにまとめる)
-テキスト、イメージの抽出

(2) PDFファイルの取り出し

【 その1_複数のmcdファイルをひとつのPDFファイルへ結合する方法・・・図面編 】

例えば複数のA4サイズ図面をPDFファイルへ取り出したい場合、1枚ずつ取出さなくても大きな用紙を指定しA4サイズで分け、そこに各ファイルを&br;配置した状態からPDFファイルの取出設定で「ページにチェックを入れて取り出す」にチェックを入れると最初と最後のページが表示されるので&br;必要なページを指定、取出すをクリックするとひとつに結束されたPDFファイルが取出せます。
下図はVectorWorksから取出設定の様子です。ここではA2サイズ用紙を指定、4枚のA4サイズ図面を配置してみました。

#ref(bind_setei.png,,50%)

下図は取出したPDFファイルをAdobe Readerで開いた状態を示しており、左上のページタブをクリックすると結束された複数ファイルの縮小画面が表示されます。~
この例ではA4横サイズ4枚が取出されました。&br;下にあるページ表示窓の左右にある矢印をクリックすると前後のページを表示します。~
(※ これは画像ファイルにつき矢印をクリックしても前後のページは表示されません)

#ref(bind_toridasi.png,,50%)

【 その2_複数のmcdファイルをひとつのPDFファイルへ結合する方法・・・ドキュメント編 】
#br
例えばA4サイズ5枚のドキュメントの場合、ページ順に取出すには「用紙設定」でサイズはその他、ヨコ1050.3mm,タテ297.1mmを入力、用紙の枚数は
横「5」縦「1」の整数を確認、&br;「用紙の大きさを表示」と「用紙境界を表示」の両方にチェックを入れます。

次に左端のページに1ページ目のドキュメントを配置します。2,3,4ページを順に配置、最後の5ページは右端に配置し、PDFファイルの取出設定で 「ページにチェックを入れて取り出す」に&br;チェックを入れると最初のページ「1」と最後のページ「5」が表示されるので取出すをクリックするとページ順に複数ページのPDFファイルがひとつにまとまって
取出せます。&br;このように、印刷設定と変わりない操作でひとつにまとまったPDFファイルが取出せます。

#ref(Fukusushorui.png)

【 その3_取出し条件設定での取出し例1】

#ref(export_pdf.png)
上図はPDFファイルを取り出す際、表示されるダイアログであり、取り出す条件を設定出来ます。
図面が複数レイヤーで構成されている場合には「デザインレイヤーをPDFレイヤーとして取り出す」にチェックを入れます。~
複数クラスで構成されている場合には「クラスをPDFレイヤーとして取り出す」にチェックを入れます。
複数のレイヤーおよびクラスで構成されている場合には、両方にチェックを入れて取り出すとAdobe Readerでは両方で表示、非表示の操作が出来ます。

この例では1レイヤー、複数のクラスで構成されているので「クラスをPDFレイヤーとして取り出す」にチェックを入れました。~
この図面には画像や模様は含まないので「画面解像度で模様を取り出す」と「ラスターイメージをダウンサンプリング」の両方のチェックを外し、取り出すをクリックします。模様や画像を含む図面では適切な解像度設定が必要ですが、説明を略します。                   

-Adobe Readerでの表示、非表示の切り替え

#ref(reader.png,,50%)

上図は取出したPDFファイルをAdobe Readerで開いた状態を画像で示しており、左下の赤丸内には「文書ステータスアイコン」が表示されています。~
これはレイヤーまたはクラスが含まれていることを示しています。~
左上のレイヤータブをクリックすると複数のレイヤーまたはクラス(この例では複数のクラス)が表示され目のアイコンをクリックすると非表示となります。~
この例では表題欄を非表示としています。相手に見せたくない情報がある場合、VectorWorksでそのレイヤーまたはクラスを隠すに設定し、PDFファイルで取り出すと&br;まったく表示されなくなります。
このようにAdobe Reader7にはレイヤー、クラスの表示、非表示を切り替えられる機能がついています。

【 その3_取出し条件設定での取出し例2 】
複数のシートレイヤーや登録画面を含む図面からのPDFファイル取り出しではファイル→取り出す→PDF(一括)を選択することで、個別のシートレイヤーごと&br;
または1枚に複数のビューポート図面を含んで取り出すことも出来ますが、ここでは説明を割愛させていただきます。

(3) PDFファイルの取り込み
VectorWorksDXではファイル→取込み→取り出したPDFファイルを確認することが出来ます。ただし、ラスタライズされて表示されるので&br;
編集は回転、移動、伸縮に限られますが取り出しが主なのでこれで十分と思います。~
イラストレーターでこのPDFファイルを開くと、複数レイヤーは無視されますが、模様を除いて線、文字、画像などの編集が可能です。~
 -- [[*Baby Room]] &new{2007-09-17 (月) 14:00:05};

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