機械系ツールには世界共通の金具生成として締結部品(ボルトナット、リベット、キー、軸受、止め輪など)と要素部品(各種バネ、歯車、チェ−ン、カムなど)のプラグインオブジェクトが数多く用意されており、ほとんど2D,3D両方に対応している。
2Dボルト、ナットでは呼び径、長さ、ねじ部長さ、ピッチ、ねじ山の表示、頭の形状、作図の向き、中心線の有無などの細かい設定が出来る。
一方、3Dでも2D同様の設定が出来る。ねじ山の表示では表示を選ぶとねじが切られます(削り取られます)
このため、データは非表示よりだいぶ重くなります。
図の上側が2Dサンプル画像、下側が3Dサンプル画像です。小さくてはっきりしませんが、ここではネジを切って表示しています。
グルーバルな図面を描くには良いのですが、残念なのはJIS規格がない事。
DIN,ASME,ISOいずれかの規格(ミリを含む)で代用します。
-- 楽楽研究生
その他のツールとしては投影図作成(以前取り上げた)溶接記号、公差記号、ベルト、チェーン長の計算、圧縮コイルバネの計算、単純梁の計算、カムデザインツール、ゼネバ機構、三角形状の計算、バルーン詳細などがある。
溶接記号は機械図面には必需であるが、これまで用意されてなかったので機械系ユーザーが少なかった理由であろう。
これらのツールでA:三角形状の計算と B:バルーン詳細を取上げてみる。先ずA:三角形状の計算から。これに似たツールに日本仕様の三角形を描く三斜ツールがある。
三角形状の計算ツールは三斜ツールより多くの条件を設定出来、条件を入力し「計算」をクリックすると不明の辺の長さ、角度、面積、周長、内接円半径の値が解析結果として表示される。(下図)
条件を満たさない値を入力するとNGとなる。こちらのツールでは計算のみで三角形は作図されない。--楽楽研究生
- 次にB:バルーン詳細について。
このツールは組立図、分解図などに部品番号を付けてデータパレットから詳細項目を記入するとワークシートと連動出来ます。
(ここでは拡張ツール集についているバルーンを使います)
- 詳細に必要な情報を入力、部材表として取り込むと部番、説明(普通ここは名称)および数量の3項目のみがワークシートに表示される。(左図)
- 一方、材料仕様書として取り込むと詳細な項目を含んだワークシートに表示されるが(左図)コスト表示が必要で値を入力しても0のままである。
- 不具合があるのでデータベース行を表示させて"コスト"を"価格"へ変更すること。(左図)
Ver12.5で不具合は解消されました。